
皆さんこんにちは、hiroYamaDの「overseablog」です。
前回はクアラルンプールのカフェやコーヒーショップの人気について報告しました。
今回は、もう少し掘り下げ、テイクアウトのコーヒーショップの人気について報告します。
クアラルンプールの街を歩いていると、最近やたらと目につくのが小さなカウンターやスタンド形式のコーヒーショップ。
大きな店内席を持たず、ほぼテイクアウト専門で営業しているお店がどんどん増えてきています。
スターバックスや老舗カフェも健在ですが、ここ数年は「Optimist Coffee」や「Zus Coffee」のように、テイクアウトをメインにしたブランドが一気に拡大中。
では、なぜKLでこのスタイルのコーヒーショップが人気になっているのでしょうか?
人気の理由とサク飲み主要コーヒーショップ by「overseablog」
1. 都市生活者のライフスタイルにマッチ
クアラルンプールは渋滞が有名な都市。朝の通勤時間は車やLRT(電車)で移動する人でいっぱいです。
そんな忙しい日常の中で、ゆっくりカフェで座ってコーヒーを飲む余裕はない人も多いんです。
そこで人気を集めているのが、駅やオフィスビルの近くにある「サク飲み」スタイルのコーヒーショップ。
アプリで事前に注文して、出勤前にピックアップする人も増えています。
日本のコンビニコーヒーに近い感覚で利用できる点が大きな魅力です。
2. スマホアプリ × キャッシュレス文化の浸透
マレーシアではGrabPayやTouch ‘n Go eWalletといったキャッシュレス決済がすっかり定着しました。
テイクアウト専門店はこの流れと相性抜群。
アプリから注文すれば、列に並ばずに受け取れるので効率的です。
とくに「Zus Coffee」はアプリ利用を前提にした設計で、メニュー選びから支払い、受け取りまでスマホひとつで完結。
これが若い世代に大ヒットし、わずか数年で数百店舗まで拡大したんです。
3. 値段が手ごろでデイリー使いしやすい
クアラルンプールのカフェは、スペシャリティコーヒーを扱うお店だと一杯RM15(約450円)前後することもあります。
それに比べてテイクアウト特化店は効率的な運営でコストを抑えているため、RM6〜8(200円ちょっと)で一杯楽しめることが多いんです。
「毎日飲むコーヒーだからこそ、安くて早くてそこそこ美味しい」が求められる。
これがテイクアウト専門店の強みになっています。
4. 小スペースで出店できるフレキシブルさ
テイクアウト専門店の多くは、10席もないような小さなスペースや、ショッピングモールの一角、駅のそばのカウンター形式で営業しています。
大きな店舗を構える必要がないので初期費用を抑えられ、出店スピードが速いのが特徴。
オーナーにとってはリスクが少なく、利用者にとっても「いろんな場所で同じ味が楽しめる」という安心感があります。
特に駅直結のキオスク型は、毎日のルーティンに自然に組み込まれやすいんです。
5. コーヒー文化のカジュアル化
かつては「カフェ=おしゃれに過ごす場所」というイメージが強かったKLですが、今はもっとカジュアル。
テイクアウトショップでは、エスプレッソやラテだけでなく、地元ならではの「コピ・スス(練乳コーヒー)」や「抹茶ラテ」「ナイトロコーヒー」など多彩なメニューを用意。
気軽に試せるからこそ、日常の中でコーヒーを楽しむ習慣が広がっているんです。
6. コロナ禍で加速した“持ち帰り文化”
2020年以降のパンデミックで、飲食店はテイクアウトやデリバリーに大きく舵を切りました。
その時期にアプリ経由での注文や、店頭でサッと受け取るスタイルが一般化し、コーヒー業界でも根付いていきました。
今では「GrabFood」や「Foodpanda」でコーヒーをオーダーするのも当たり前。
座席を持たないお店でも十分に成り立つようになったんです。
7. 若者を中心にしたSNSでの拡散力
テイクアウト専門店はサイズ感が小さい分、看板やカップデザインに個性を出す傾向があります。
カラフルなロゴやかわいいパッケージは、SNSで写真を撮ってシェアするのにぴったり。
「このカップ見たことある!」という認知度が口コミで広がり、結果としてブランド力が強化されていく仕組みです。
Zus CoffeeやThe Optimist Coffeeが急成長した背景には、こうしたSNS効果も大きいのです。
クアラルンプール|テイクアウト特化・サク飲みコーヒーショップまとめ
luckin coffee (ラッキン・コーヒー)ー急速展開中
「luckin coffee」は中国初のコーヒーチェーン店。
2017年に開業し急速に展開しています。
特に新しいショッピングモールに出店しています。

COTTI COFFEE(コッティ・コーヒー)ー急速展開中
「luckin coffee」の元幹部が独立して立ち上げたコーヒーチェーン店です。
KLを中心に店舗拡大中です。
しのぎを削っていますね。

Zus Coffee(ズス・コーヒー) — 全国展開のアプリ特化チェーン
「ZUS Coffee」は2019年にKL市内キオスクからスタートし、スマホアプリによる受け取りや配達機能が充実したマレーシア発のチェーン。
360店舗以上に拡大しており、アプリから簡単にテイクアウト注文が可能です。
Lucky Coffee Bar — Bukit Bintang(ホテル内)
Bukit Bintangの小型ブティックホテル「KLoe」併設の「Lucky Coffee Bar」。
クラシックなフラットホワイトから、ユニークな「ナイトロ・コピ・スス」まで幅広く対応。
テイクアウト・デリバリーどちらもOKです
Kopenhagen — 複数店舗(GrabFood等経由で受取可)
デンマーク発の「Kopenhagen」はミニマルで洗練された空間が魅力。
シーズンごとのシングルオリジン豆で淹れるコーヒーやヴィーガン対応のメニューも豊富。GrabFoodやFoodpandaで配達・ピックアップが可能です。
VCR(ヴィーシーアール) — 中心地&Bangsar
人気の「VCR」は黒を基調としたスタイリッシュな外観がアイコン。
冷たいドリンクやエスプレッソトニックなど、テイクアウトにもぴったりのメニューが揃っています。
The Optimist Coffee — 複数キオスク展開(Lot 10 等)
「The Optimist Coffee」はモバイルアプリを使った注文&ピックアップができる、便利なキオスク型カフェブランドです。
Ampang Park、Kerinchi、Lot 10などに展開していて、RM5.90~手軽に利用できます。
まとめ|KLでテイクアウトコーヒーが人気な理由
- 忙しい都市生活に合うスピード感
- アプリとキャッシュレス文化の普及
- リーズナブルな価格設定
- 小さなスペースでも出店できる柔軟性
- コーヒー文化のカジュアル化
- コロナ禍で根付いた持ち帰り習慣
- SNSによる拡散効果
こうした要素が組み合わさり、クアラルンプールではテイクアウト型のコーヒーショップが爆発的に増えています。
観光で訪れる人にとっても、朝の散策や観光途中に立ち寄れる便利な存在。
お気に入りのテイクアウトショップを見つけることは、KLライフの楽しみのひとつと言えるでしょう。
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